副業や在宅ワークが注目される中、最近特に人気を増しているWebライター。Webライターとは、インターネット上のサイトに掲載するための記事を執筆する仕事です。
仕事内容が豊富な上、特別な資格やスキルがなくても始められるので、初心者でも挑戦しやすい仕事です。
この記事では、Webライターを始めるための具体的なステップはもちろん、Webライターとして活躍するために必要なスキルなどについても詳しく説明します。
Webライターに関する基礎知識を身につけ、しっかりと準備を整えた上で、自信を持ってWebライターとしての一歩を踏み出してください。
Webライターの始め方9ステップ
Webライターを始めるステップは以下のとおりです。
①パソコンを準備する
膨大な量の情報を扱いながら、長時間文章と向き合うWebライターにとって、パソコンは必要不可欠です。スマートフォンやタブレットは、あくまでも補助的な場面で使用し、パソコンは必ず準備しておきましょう。
パソコンには種類は様々あるので、おすすめのパソコンの特徴を解説します。
まず、パソコンの大きな特徴として、デスクトップかノートパソコンに分類されます。それぞれにメリット・デメリットはありますが、Webライターとして仕事をするなら、ノートパソコンを強くおすすめします。
ノートパソコンは、コンパクトで持ち運びしやすい上、狭いスペースでも作業が可能です。Webライターは、いつでもどこでも仕事ができるのが大きな特徴なので、ノートパソコンはWebライターにピッタリのパソコンといえます。
次に考慮すべきなのが、Webライターに必要なパソコンのスペック(性能)です。
- OS
- CPU
- メモリ
- ストレージ
- 画面サイズ
上記のスペックについて、Webライターにお勧めする特徴をそれぞれ解説します。
OS(オペレーションシステム)
OSは、パソコンの土台となる部分で、代表的なものがWindowsとMacです。結論からいうと、Webライターにとって、どちらのOSを使用しても問題ないと言われています。
CPU(セントラル プロセッシング ユニット)
CPUは、コンピュータの制御や演算を担当する中心パーツで、人間でいう「脳」に当たります。CPUの性能が高ければ、動作が速く、複雑な処理にも素早く対応できます。
CPUの代表的な製品は、Intel製とAND製です。更に、中でも主力ブランドと言われているのは、IntelはCoreシリーズ、ANDはRyzenシリーズです。
いずれも数字が大きくなるにつれて性能が高くなりますが、文章執筆がメインのWebライターであれば、「Core i5」「Ryzen5」を目安に購入するといいでしょう。
メモリ
CPUが脳の部分だとすると、メモリは、作業するための「机」のような役割です。
一般的に、メールの送受信や簡単な事務作業などであれば4GB程度で足りるとされていますが、複数のタブを開いて、調べながら作業を進めるWebライターは、8GB以上のメモリを備えておくといいでしょう。
ストレージ
ストレージは、データを保存する場所のことをいい、種類と容量の2点について考慮する必要があります。ストレージには良いかの2種類があります。
- HDD(ハードディスクドライブ):容量が比較的多い・値段が安い・データの読み込みが遅い
- SSD(ソリッドステートドライブ):データの読み取りや書き取り速度が速い、衝撃に強い、消費電力が少ない
容量は、外付けHDD・SSDや、クラウドサービス(Googleドライブ等)でカバーできるので、256GB程度あれば十分と言われています。
画面サイズ
画面サイズを選ぶポイントは以下のとおりです。
- 長時間作業する方:大きめの画面(約15~16インチ)
- 持ち運びしたい方:小さめのサイズ(約13~14インチ)
家で作業することが多く、大きな文字を好む人は15〜16インチ、持ち運びが多く、コンパクトなものが好みの人は13~14インチ程度がおすすめです。
②Webライターに求められる文章の勉強をする
Webライターは文章を書くのが仕事のため、文章力が求められます。特に、本などの紙媒体とは異なる、Webライター独自の視点を持った文章の勉強が非常に重要です。
インターネット上に表示される記事なので、スマホやパソコンで見た時に読みやすい文章でなければなりません。
また、性別・年齢・職業、様々な人が読んだ時に、誰にでも通じるような、シンプルで分かりやすい文章であることが求められます。
Webライターに求められる文章の特徴は以下の通りです。
- 一文が短く、読みやすい
- 専門用語や難しい言葉を使用せず、誰でも理解できる
- ひらがなと漢字のバランスが取れている
- 導入文(リード文)が魅力的で読み進めたくなる
- PREP法(結論→理由→具体例→結論)を上手く活用し、伝えたいことが明確
上記の特徴を取り入れ、Webライターとして価値の高い文章が書けるよう、日々勉強・実践することが大切です。
③クラウドソーシングに登録する
初心者のWebライターが初めての仕事を受注する際、最もよく活用されているのがクラウドソーシングです。
クラウドソーシングとは、不特定多数のユーザーが、オンライン上で仕事のやり取りを行えるサービスで、仕事を発注したいクライアントと、仕事が欲しい受注者をマッチングしてくれるものです。
登録必須のサイトとして、クラウドワークス ランサーズがあります。双方とも国内最大級のサイトで、仕事のジャンルや件数が非常に多いのが特徴です。記事の作成や文章の校正など、初心者でも応募できるライティングの案件が多く用意されています。
ただし、単価が低いなどのデメリットもあるため、注意が必要です。
④分かりやすく充実したプロフィールを書く
クラウドソーシングに登録したら、プロフィールを書きましょう。プロフィールは、クライアントが仕事を依頼する相手を選ぶ際の重要な判断材料になります。
顔が見えない相手だからこそ、自分自身の強みや経験をできる限り伝えられるプロフィールを作成することが大切です。
プロフィール作成における注意事項は以下の通りです。
- 項目は空欄を残さない
- 箇条書きにするなど、読みやすいプロフィールにする
- 執筆経験がない場合は、過去の経歴・経験・活動・得意分野について具体的に記載する
- 資格やスキルは全て記載する
- 「初心者ですが」「未経験ですが」という文言は避け、代わりに仕事に対する責任感が伝わる文を入れる(「納期を必ず守ります」や「報告・連絡・相談を徹底し、丁寧な仕事を心がけます」など)
執筆した記事や運営するブログがある場合は随時追記し、ポートフォリオを充実させることも重要です。
⑤案件に応募する
プロフィールが完成したら、早速案件に応募しましょう。初心者でも、「未経験可」「初心者OK」などが記載された案件は多数あります。
しかし、実績のない未経験者が案件を獲得するのは決して簡単なことではありません。有名なライターでも、初めは何十件応募しても不採用だったという話はよくあります。自分の得意分野や興味がある分野を見つけて、どんどん応募していきましょう。
一方で闇雲に何でも応募して良いわけではありません。クラウドソーシングの中には、悪質な案件があるのも事実なので、案件に応募する際は、いくつかの点に注意しましょう。
- 文字単価が低すぎる(0.5円未満)
- テストライティングの報酬がない
- 募集内容が曖昧だったり日本語がおかしい
- クライアントのレビューや募集実績が少ない
契約後に問題が発生する可能性が少ない案件を見定め、仕事を探しましょう!
提案文の書き方
提案文を書く際は、以下のようなポイントに注意しましょう。
- 募集内容をしっかり読んで理解する
- 発注先の要望に丁寧に回答する
- どのように貢献できるか具体的に述べる(経験や資格など)
- 自分の文章力を示す(ポートフォリオの提出など)
- 採用するメリットを述べる(提出できる記事数や他の得意分野など)
- 読みやすい提案文を心がける
文章を執筆する仕事に応募するのですから、提案文の作成は、今後の仕事への姿勢を表す重要な役割を持ちます。
魅力的な提案文を書くことで、案件獲得の大きな一歩に繋げましょう。
⑥なかなか案件を受注できない場合はサンプル記事を書いてみる
プロフィールや提案文を一生懸命作成しても、なかなか案件を受注できない場合はサンプル記事を書いてみましょう。
未経験者の場合は、難しい文章を書こうとせず、ミスのない分かりやすい文章を心がけましょう。サンプル記事なので、2,000〜3,000文字程度の文章にまとめ、誤字脱字がない高品質のものに仕上げることが大切です。
サンプル記事の作成要領は以下の通りです。
- 得意分野や興味がある分野の中から、記事のジャンルを決める
- 記事のキーワードを決める
- 記事の想定読者を決める
- 想定読者の悩みについて考える
- タイトルと見出しを考える
- 情報を集めて本文を執筆する
- 文章の推敲・校正を行う
実績のない未経験者でも、サンプル記事を作成することで、Webライターとして活躍できることを証明できます。同時にライティングの勉強にもなりますので、サンプル記事の作成は非常におすすめです。
⑦案件をいただけたら心を込めて執筆する
案件をいただけたら、執筆に取り掛かります。発注先によってルールや書き方が異なりますので、必ずマニュアルや掲載元のサイトを確認しましょう。
マニュアルに忠実に従って仕事ができる人は、継続契約も期待できます。不明点や疑問点は決して自己判断せず、その都度クライアントに確認しながら、迅速・丁寧な仕事を心がけることが大切です。
⑧納品する
執筆が終われば納品に移ります。納品時は、誤字脱字のチェックを必ず行いましょう。表現方法が適切か、求められた内容について書いているかを確認することも重要なポイントです。
納期を厳守することは当然ですが、不測の事態に備えて、納期よりも早めに提出することを心がけましょう。
納品方法にも以下のように様々な方法があります。
- ワードプレスの下書き保存
- Googleドキュメントでの共有
- Word文書での提出
納品方法を事前に確認すると、スムーズな納品に繋がります。
⑨報酬をいただく
記事を提出し、発注先の検収が完了すれば、報酬をいただきます。クラウドソーシング会社が仲介役となり、手数料が引かれた額が、登録した振込先に振り込まれます。
クラウドソーシング会社から支払い完了メールが届いたら、入金されているか確認しておきましょう。何か気になることがあっても、クラウドソーシング会社に連絡すれば対応してもらえるので、初心者でも安心です。
Webライターとしてステップアップする方法3つ
Webライターは誰でもチャレンジできる職種ですが、Webライターとして稼いでいくには、自ら積極的に考え、ステップアップする必要があります。
Webライターとしてステップアップする方法は以下のとおりです。
- 目標の金額を決める
- 単価の高い案件に応募する
- 直接契約で案件をいただく
効率的に働くためにも、具体的なステップアップ方法を理解しておきましょう。
目標の金額を決める
Webライターは未経験でも挑戦できますが、安定的に収入を得るには、実績と経験が求められます。一般的な目標額は、以下のとおりです。
- 未経験者:月1,000円以上
- 初心者:月1万円以上
- 中級者:月3万円以上
- 上級者:月10万円以上
執筆経験や専門性によって文字単価や目標額も変化しますが、まずは1記事にかかる概ねの時間を把握しましょう。
次に、Webライターとして確保できる時間を予め設定します。副業や子育ての隙間時間を利用する人は、特に限られた時間の中で効率的に作業することが求められるからです。
それぞれの文字単価に対して、月10万円の目標額を達成する(1記事10,000文字)場合の単価と記事数について例をみてみましょう。
- 文字単価1円×10,000=10記事
- 文字単価1.5円×10,000=6〜7記事
- 文字単価2円×10,000=5記事
- 文字単価3円×10,000=3〜4記事
上記のように、文字単価によって作成すべき記事数も大きく変化します。
文字単価、作業時間、1記事にかかる時間を算出し、目標額から逆算して、どれくらいの案件を受注する必要があるのかを知っておくことが大切です。
単価の高い案件に応募する
Webライターとしてステップアップするには、案件をこなして実績を積み、より報酬が高い仕事にチャレンジするのが大切です。
文字単価1円以上の案件に応募するには、これまでのライティングの実績と、現在のライティングスキルを証明することが求められます。
そのために、これまで執筆した記事やサイトをポートフォリオとして提出(著作権を譲渡している場合などは発注先の許可が必要)や、自身が運営するブログなどで実績を証明しましょう。
文字単価2円以上の高単価案件に応募する際は、その分野における専門性を高めておくことも重要なステップの一つです。
直接契約で案件をいただく
Webライターとしてのステップアップに有効な方法の一つとして、直接契約があります。直接契約のメリットは以下のとおりです。
- 手数料がかからない
- クラウドソーシングと比較して高単価の案件が多い
- クライアントとの信頼関係が構築され、継続案件が獲得しやすい
- 交渉により単価アップが期待できる
上記のように、Webライターとしての実績を積んだ後は、企業や個人と直接契約を結ぶことで、安定的に高単価の案件を獲得していく方法へとステップアップしていきましょう。
Webライターとして稼ぐために必要なスキル3つ
Webライターとして稼いでいくために必要なスキルは、パソコンスキルや文章能力だけではありません。特に必要とされるスキルは以下の3つです。
- コミュニケーションスキル
- SEOスキル
- ワードプレス(WordPress)スキル
それぞれのスキルの必要性について理解し、稼げるWebライターを目指しましょう。
コミュニケーションスキル
Webライターは、パソコンに向かって一人で黙々と作業するイメージが強いですが、実際は高いコミュニケーションスキルが求められます。
あらゆる人と良好なコミュニケーションが図れることは、Webライターとして稼いでいくには必要不可欠のスキルです。
SEOスキル
Webライターとして仕事をしていく上で避けて通れないのがSEOスキルです。SEOとは「検索エンジン最適化」のことで、価値のある高品質な記事を執筆し、検索結果の上位に表示させるスキルが重要視されています。
SEOスキルを身につけておけば、単価アップにも繋がります。
ワードプレス(WordPress)スキル
ワードプレス(WordPress)は、Webサイトやブログを作成する際に非常によく使われているシステムの一つです。
Webライターの案件の中にも、ワードプレスに直接入稿するものも多く見られます。
また、SEOスキル同様、ワードプレススキルがあれば、単価アップ交渉の際の大きなメリットにもなります。今や「Webライターにワードプレススキルは必須!」と言われているほど、身につけておくべきスキルといえます。
効率よくスキルアップする方法
Webライターをされている人の多くは、限られた時間の中で作業をしています。Webライターとしてスキルアップをするには、できるだけ具体的で効率のいい方法を選ぶ必要があります。
- ブログを運営する
- FBが丁寧な案件に応募する
- ライティング講座を受ける
ブログを運営する
Webライターとしてのスキルアップに最もおすすめなのが、ワードプレスでブログを運営することです。クライアントから依頼を受けて記事を作成するライターと異なり、ブログはキーワードの選定から構成、記事の装飾まで全て自分で行います。
更に、実際にワードプレスに触れ、様々な機能を活用しながらブログを構築していくので、ワードプレスの理解度が格段にアップします。
ブログは一般的に自分が得意なこと・興味があることについて書いていくので、一定の分野に対する専門性を高めることにも繋がるでしょう。
うまく行けばブログで収益を得ることができるほか、ブログを通して直接案件を獲得できることもあるので、Webライターのスキルアップを図る上で、ブログの運営は最適といえます。
FB(フィードバック)が丁寧な案件に応募する
案件の中には、丁寧なマニュアルや構成指示書が用意されているものも多くあります。実際に契約してみないと分からない部分もありますが、応募内容の中に「現役ライターによる丁寧なフィードバックあり」などと記載されているものもあります。
口コミなどを参考に、できる限りFBが丁寧な案件に応募しましょう。
ライティング講座を受ける
短期間でWebライターとしてのスキルアップを図りたい人や、最短で高収入のWebライターを目指している人は、ライティング講座を受けるのもおすすめです。現在はオンラインでの講座やセミナーも増加し、どこにいても本格的なライティングを学ぶことができるようになりました。
一方でライティング講座の中には悪質なものも存在します。決して安いものではないため、しっかりと見極めて受講することが大切です。
ライティング講座を選ぶ際のポイントについていくつか説明します。
- 受講内容が自分と合っているか
- 口コミや評価はいいか
- 受講生が実際に実績を挙げているか
- 記事添削など個別サポートが充実しているか
上記のポイントを踏まえ、おすすめのライティング講座を検討しましょう。
まとめ
Webライターは、未経験でもチャレンジできる上、自分の努力次第で収入アップも期待できる魅力的な仕事です。
一方で、稼げるようになるまでには、経験と実績が求められるので、すぐに結果が出ないと諦めてしまう人が多いのも事実です。
Webライターの仕事内容や流れをしっかりと理解し、一つひとつ着実に経験を積んで行けば、副業としてはもちろん、Webライターとして独立することも夢ではありません。
時間や場所を選ばず、自由な働き方ができるWebライターとして活躍するためにも、事前に仕事内容への理解を深め、自信を持ってチャレンジしてみてくださいね。
最後に、自分の強みやスキルを活かしてWebライターやフリーランスになりたい方は、コーチングサービスもご検討ください。現役フリーライターが、あなたのなりたい姿を導きます。
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