ストレングスファインダーとは、「才能」を見つけるためのツールです。しかし、ストレングスファインダーを受けっぱなしにしたり、間違った活用をしたりすると、本来の効果が発揮できません。
記事では、そもそもストレングスファインダーとは何か、効果やメリット、注意点を解説します。
ストレングスファインダーに興味がある方は、ストレングスファインダーの全体像を知ることができるため、ぜひご覧ください。
ストレングスファインダーとは
ストレングスファインダーとは、Gallup社が提供する「強みを発掘するツール」です。
結果は、MBTI診断などのようにいくつかのパターンに分かれているのではなく、自分が力を発揮している順に資質・才能が表示されます。
才能は、普段から当たり前に使っていると言われているため、自分ではなかなか自覚しにくいもの。だからこそ、改めて自分の強みを自覚するために、ストレングスファインダーがおすすめです。
ちなみに、『クリフトンストレングス34レポート』『クリフトンストレングス上位資質(トップ5)レポート』は、AIが一人ひとりに合わせた説明文を記載しています。このレポートを読み、自分自身の才能を自覚しましょう。
- 資質:レポートに出てくる34つの名前。(例:ポジティブ・最上志向など)
- 才能:無意識に行われる思考や行動のパターン
はじまりは、200万人の成功者を追った研究
ストレングスファインダーは、「成功者200万人に共通する特徴があるのか」という研究から始まりました。たとえば、「リーダーシップがある」や「困難に立ち向かう勇気がある」などです。
しかし、1点だけ共通点があったのです。それは、成功者は弱みを克服しているのではなく、「自分の強みを活かしている」点。
弱みを克服しても、元々強みを持つ人に勝つことは難しいと言われています。そのため、強みを自覚し、強化することが大事なのです。
どんな効果がある?ストレングスファインダーテストを受けるメリット
ストレングスファインダーテストを受けるメリットは以下の3点です。
ストレングスファインダーテストを受けるメリットを見ていきます。
自分の資質・強みを知ることができる
ストレングスファインダーを受講することで「自分でも気づいていない強み」を自覚することができます。
強みを自覚することで、自分の心が満たされる環境や状況が浮き彫りになるため、仕事の選択にも役立ちます。
弱みがあっても解決策を考えられる
ストレングスファインダーでは、ご自身が持つ資質が順番に出てくるのが特徴です。そのため、34位の資質は「これまで使ってこなかった」資質になります。
Gallupでは、「使ってこなかった資質」を「弱み」とは呼びません。
弱みとは、「課題解決の障壁となるもの」のことです。
そのため、もしご自身にない資質を使って仕事をしなければならない場合、弱みとなる可能性があります。
しかし、ストレングスファインダーは、ご自身の上位資質で弱みの対策方法を考えることができます。
他の資質を組み合わせたり、他の人の手を借りたり……。
自分の弱みともしっかり向き合うことで、「弱みさえ強みのように」使うことができるようになるのです。
他人の資質について理解できる
一緒に仕事をしている人に受けてもらうと、相手の資質を理解することができます。
たとえば、「この人は人間関係構築力が高いから、対お客様向けの仕事はお任せしよう」、「自分のほうが戦略性が高いから、企画案を作るのは自分がやってみよう」など、仕事の分担に役立ちます。
チームで活用できる
組織全体でストレングスファインダーを受けた場合、チームグリッドを作ることで、「組織全体にどのような強みがあるのか」を可視化できます。
チームグリッドを「1人の人」として見た時に、どこが強くてどこが弱いと予測されるのかを見ることができます。
事前にチェック!ストレングスファインダーの注意点
ストレングスファインダーは、自分の資質・強みが分かるテストだと解説しました。しかし、資質ばかりにとらわれ過ぎてしまうのは、ギャラップ社も推奨していません。
ここからは、ストレングスファインダーを活用する際の注意点を解説するため、必ず確認しておきましょう!
レッテル張りはしない
このとき注意したいのは、「資質のレッテル張り」をしないこと。たとえば、「この人には〇〇の強みがないから、戦略を練ってもらう仕事はできない」などと、決めつけるのは辞めましょう。
あくまでもストレングスファインダーは、自分や相手を見るためのツールでしかありません。資質に捉われてしまうのは、むしろ逆効果になるので気を付けましょう。
弱みとは持っていない資質のことではない
弱みとは下位資質のことではなく、「課題解決の妨げ」となるものです。持っていない・現在使えていない資質があるからと言って、弱みにはならない点にご注意ください。
たとえば、「自分にはポジティブがないから物事を前向きに考えられない」のは、弱みにはなりません。しっかりリスクを回避したうえで行動できる強みと言えるでしょう。
ストレングスファインダー診断の方法は3つ
ストレングスファインダー診断の方法は、以下の3つの方法があります。
ストレングスファインダー診断の方法を一つずつ見ていきます。
1.ギャラップ社のホームページからテストを受ける
ギャラップ社のホームページから、ストレングスファインダーの受講ができます。
料金は、34資質すべて開放する場合と、上位資質の身の開放で異なります。
- 34資質解放:9,715円
- 上位5資質解放:4,318円
また、公式サイトからテストにたどり着くまで少々時間がかかるため、画像を元に手順を確認します。
上位資質の身の購入も可能です。
2.アクセスコード付の書籍『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』を購入する
ギャラップ社が提供している書籍、『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』には、テストを受検するためのアクセスコードが付いています。
金額は2,420円で、上位資質5位までを見ることができます。さらにすべての資質を開放したい場合は、
アクセスコードは1回しか使用できない点と、上位資質5つまでしか表示されない点にご注意ください。
34資質すべて知りたい場合は、アップデートする必要があります。
3.アプリ「Gallup Access」からテストを受ける
Gallup社が提供するアプリをインストールして、ストレングスファインダーを受けることも可能です。iPhone、Androidどちらにも対応しているため、アプリストアからダウンロードしてください。
レポートを読むだけではテスト結果を活用するのが難しい
ストレングスファインダー受検後のレポートを読むだけでは、自分にどのような才能があるのか、どんな場面で発揮しているのか、分かりにくいです。
ストレングスファインダーで大切なのは、「資質をどのように使っているか?」を自分自身で自覚することです。そして、資質をコントロールできるようになり、常に高いパフォーマンスを発揮することが重要だと言われています。
そのため、ストレングスファインダーを受検した方には、コーチングで自分の強みを深掘りすることをおすすめします。コーチングがおすすめな理由については次章で解説しているため、ぜひご覧ください。
ストレングスファインダーの活用にコーチングがおすすめな理由
ストレングスファインダーの活用にコーチングがおすすめな理由は以下のとおりです。
ストレングスファインダーの活用にコーチングがおすすめな理由を1つずつ見ていきます。
1.プロのコーチが活用方法を分かりやすく言語化するため
ストレングスファインダーのレポートは、英語を日本語訳しているため、若干分かりにくい箇所があります。そのため、自分ごととして落とし込むのが少々難しいです。
しかし、Gallup認定ストレングスコーチと対話すると、「どんな場面でどのように活用しているか」を紐解くことができます。
自分でも気づいていなかった自分の「強み」を明確にしたい人は、ぜひ一度コーチングをしてみるのがおすすめです。
2.課題解決・目標達成のアクションが明確になるため
ご自身の強みが分かったら、「課題解決・目標達成のために、強みをどのように使うか」を考えることが大切です。
目の前の課題解決に悩んでいる方は、コーチングがおすすめです。
3.下位資質へのアプローチを考えるため
仕事やプライベートでどうしても下位資質を使わなければならない場合、その対策を考えます。下位資質へのアプローチはいくつかありますが、ご自身が一番しっくりくるアプローチを導きます。
自分の才能をコントロールすることで、困難を乗り越えることができるのです。
自分の才能を理解するためには、テストだけでなくコーチングも受けてみよう!
ストレングスファインダーを受ける人は数多くいらっしゃいますが、「ちゃんと活用できている!」と自信を持って言える人は少ないです。
人のことはよく分かっても、自分のことになった途端に分からなくなる……という方が非常に多いです。
人生をより豊かにするためにも、ストレングスファインダーの活用方法を知り、仕事やプライベートに役立てましょう!
ストレングスコーチングについて興味がある方は、ぜひ以下のボタンから詳細をご確認ください。